つい先日のこと。
いつものように 朝から仕込み。
性格上 余裕を持って作業したいため 朝早くから仕込みを始めている。

この日は 何かとトラブルがあり 猫の手も借りたい位 追われていた。

僕が店に入ってから3時間後くらいに 颯爽と現れる女性。

カミさんだ。
社長出勤である。

そのカミさん 出勤したと同時に申し訳なさそうに口を開いた。

カミさん「車、こすっちゃった…」

僕「何っ~(怒) お前、1週間前に買ったばかりだぞ(怒)(怒)」


お互い ムスッとしながらも 黙々と作業を続けている。

何故 カミさんがムスッとしているかは不明だが…

緊迫した空気が開店前の店内に はりつめていた。

仕込みに追われていたため 「白髪ネギ」を切るのを忘れており カミさんに

「白髪ネギ 3本 切ってくれ」と頼んだ。

無言で しかもムスッとしたまま カミさんは更衣室に入って行ってしまった。

「シカトかよ(怒)」心の中で呟いた。

しばらくして カミさんが ティッシュ1枚と 何やら手にもって更衣室から出てきた。

「どれ?」不機嫌そうにカミさんが言った。

「何が だよ」と僕。

そして、カミさんが 言い放った。


「どの白髪 3本 抜くのよ」

そう、ティッシュ1枚と 何やら手に持っていたのは 毛抜きだった。

呆れて僕「お前、この状況で白髪抜きを頼むか~」

二人に笑顔が戻った瞬間だった。